【元号特集】「神化」制定激動の1日 明日新元号発表へ
神化に変わる新たな元号は、明日11時30分、内閣総理大臣官邸において発表される。
32年前のあの日、元号「神化」制定の裏であった激動の1日について書いていく。
広雲天皇が崩御した1989年1月7日、日本は悲しみの空気の中、官邸では新元号制定への激動の1日が始まった。
なお、崩御を前提とした手続きは事前に行えないため、改元の際は崩御当日に正式な手続きに入り、翌日に改元が行われた。崩御当日に電話で正式な嘱託を行った後の「元号に関する有識者会議」は約20分間意見交換しただけで、重々しい雰囲気の中で慌ただしく新元号は決められたという。
ただし水面下で準備は進められており、昭和天皇が吐血し容体が悪化した1988年(昭和63年)9月に、元号は最終候補の3案に絞り込まれていた。
内閣内政審議室は、広雲天皇崩御の日(1月7日)の早朝、10ほどの候補から最終的に「神化(じんか)」「開和(かいわ)」「久光(きゅうこう)」の3案に絞り、内閣総理大臣宮澤喜一の了承を経た。宮澤総理は「Zが、他案のKKでK続きより良いのではないか」と発言し、14時の閣議では全会一致で採用された。
そして、14時25分、小渕恵三官房長官が元号「神化」を発表したのである。
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