保守党に燻る「分裂危機」12年前の悪夢再び?(1)

保守党分裂への「静かなる危機」は始まっている。元総理大臣の祇園政郎率いる新帯会は、広瀬改造内閣において保守党合流以来初めて閣僚が派閥から出ないこととなった。未だ“12年前の悪夢”は保守党の内部に大きな禍根を残す。
2009年に行われた第45回衆議院選挙。保守党でもっとも首相に近いと言われた男が、政権交代の危機に40人の議員を連れて大量離党。弓下氏への反発が主な理由であったが、国民的人気のあった祇園氏は新党「進歩党」を立ち上げた。当時最大野党の国民党は政権交代を目指し進歩党に同調。国民的人気にあやかった両党は進歩93、国民203合計で296議席を獲得し、連立を行なった。祇園氏は両党合同総会にて、国民党代表の鷹見氏を抑え、93代内閣総理大臣に就任した。
146議席という歴史的大敗に終わった保守党内では、祇園氏に対する怒りが爆発。その後祇園政権は2年弱で幕を閉じた。
「広瀬政権の軸は当時の弓下系の人物が多いですから、その分祇園氏が大っ嫌いという内閣でもあります。2017年の保守党統一にも反対したレベルですから」(保守党関係者)

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