建倍総理 9月に内閣改造の意向示す 党内融和図る
総裁選後の実施意向、複数閣僚交代
建倍総理大臣は、9月に行われる保守党総裁選挙後に、内閣改造及び党役員の刷新を行う方向で調整していることがわかった。14日に東経新報などが報じた。
建倍総理大臣は16日夕方のぶら下がり取材に応じた際、内閣改造について「総裁選後には必要だと判断した場合はするだろう」と濁すにとどまったが、複数の政権筋が話している。
保守党祇園派・星田派などの反主流派と党本部の対立が強まる中、総裁選後の党内融和を図る為に複数の閣僚を交代する方針。また党役員の刷新を行い、党内統治を強めたい考え。
主な交代閣僚としては、静岡県知事選挙への立候補を画策する大渕洋財務相、またそれに伴って財相への横滑りが有力視される神近紘莉官房長官。また赤坂桂史元防衛相の再入閣、鴨川文乃前官房副長官の初入閣が予測されている。
衆議院解散には触れず 祇園派反乱警戒
発足当初63%だった支持率を維持し、先週の世論調査でも57%余りの高支持率を維持する建倍内閣は、党内主流派からも9月以降の続投について概ね支持を受けているものの、建倍氏の背後にいる広瀬前総理や日高副総理らと対立する祇園政郎元首相・星田傑地方創生相らが依然として再選に反発している。
建倍総理は祇園派が再び保守党から大量離党する保守分裂を警戒し、高支持率を背景とした解散を当面見送る方向で検討しているとする。
建倍氏は少数グループ出身である為、必然的に大多数を占める巨大派閥をバックとした難しい舵取りを要求されている。
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