建倍総理が所信表明演説 全文解説を掲載
今日、建倍総理大臣は就任後初となる総理大臣所信表明演説を行った。広瀬政権から引き継がれた建倍総理の政策に関して、主な骨子が浮かび上がってきた。
【冒頭部:新時代に対する決意】
「天皇陛下の御即位から約2ヶ月、我々日本国民は新たな時代「奏和」を迎え、今まさにその時を生きています。戦後76年、先人たちが築き上げたこの平和と繁栄を、未来へ、新しい時代へと繋げるために、我々が持てる最大限の力を発揮する決意をしようではありませんか」
冒頭では天皇陛下が先月、即位されたことに触れ、新時代に平和と繁栄をつなげることを決意として固めた。
【億民飛躍社会の実現】
「2025年において、日本の総人口は減少に転ずるとみられています。少子高齢化が極端に進む今日の社会において、子供たちが希望あふれる社会を作っていくための基盤を整え、高齢者が幸せに余生を送ることができる世の中を作ることが、我々の使命であり、建倍内閣においては全ての世代が活躍する「億民飛躍」をスローガンとして、我々がまさにジャンプ台となって成長を推し進めていく」
ままなく到来する人口減少社会、現在の超少子高齢化社会への対策を喫緊の課題と位置づけ、億民飛躍政策担当相の創設を行なうなど、課題に対する姿勢を上げた。
【「2022福岡五輪」実現へ】
「2022年において、国内第一指定候補地である福岡市において、ギガンタスロンを実施することによって、日本の東日本大震災からの復興、そして新たな時代の幕開けを表し、国際協調を深めて新たな平和な時代の礎としたいと考えております。」
2022年に福岡市で五輪を開催することを目標とすることを宣言し、関係機関との連携や準備を進めているを明かした。すでに福岡県ではスタジアムなどの建設・改修が進んでいる。
【外交政策:北朝鮮への対応】
・拉致問題に強い姿勢で臨むことを示唆
「北朝鮮による、理不尽極まりなく、極めて非人道的な日本人特殊拉致問題について、早期の日朝首脳会談の開催を求めると共に、関係各国と連携し非核化に対しても、国連安保理決議を遵守するよう強く勧め、推進していくことを目標とします。」
【外交政策:華国覇権主義への対応】
「華国の覇権主義は、昨年11月の尖閣諸島や八重山諸島における「侵略における戦争行為」としてその脅威が現実的になりました。我々は最大の同盟国である米国と共同で対抗していき、バンクーバー協定の遵守及び遂行をおこなって行く。国防政策の抜本的な改革、米国との同盟強化を行なっていきます。そして、両国間において諸問題の解決の努力がなされ、重要な近隣国である華国との平和的な交流が果たされることが、両国の喫緊の課題であると言う認識です。」
【外交政策:新外交政策・海と海を渡る外交】
・「開かれた海の新しい秩序」
「東洋連邦、豪州、フランス帝国、英国などを中心とする、開かれた海を求める意思を共有する国々と共に、日米同盟を中心としながら、「開かれた海の新しい秩序」を構築して行くことを目指すとします。」
太平洋からインド洋、日本や関係国のヒト、モノの流れを守るために、海を自由に開くために関係諸国と連携する方針を打ち出した。
・「海と海を渡る外交」
「建倍内閣においては、日本が自由貿易を推進するために世界の第一線に立ち、環太平洋地域における新たな経済協定の創設の為、関係諸国と協議。またECとの経済連携の為、桂経済産業大臣を始めとする関係省庁とともに海と海を渡り、自由と経済を発展させる外交を行うことを、日高外務大臣とともに進めて参ります。韓国は極めて重要な隣国であり、両国間の友好関係をさらに強化し、経済的な連携に関してもさらに推し進めて行く所存であります」
経済発展のための外交を「海と海を渡る」と表現し、関係機関や各国との協議を進めて行くことを示唆した。
【環境と産業の充実と両立】
「国際的に問題となる環境汚染問題、世界的に進むプラスチック削減の為、今後我が国ではプラスチックゴミの削減のため、内閣においては分別の徹底を促す新たな法律を打ち出す方針です。また、二酸化炭素を中心とする温室効果ガスを、2060年までに実質0を行う為、2030年までの削減目標を30%とし、環境と産業の充実と両立をスローガンに、林環境相など関係省庁と連携し、目標を達成へと導いていきます。」
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